7.04.2013

10シリーズ/Session 3

浅層筋膜への最後の働きかけ、Session 3です。このセッションのテーマは「身体の鎖を外す」っていうイメージですね。

皆さん鏡を見れば、やはり気になるのはお顔や身体の前面。次に背中や身体の側面といった感じだと思いますが、特に側面に関しては、殆どの方があまり意識を向けたことが無いと思います。もし有るとすれば…、それはただ単に「太った、痩せた」と言って脇腹のお肉をつまむといった程度じゃないでしょうか(笑)?

このセッションでは、身体の側面を整えることで3次元的に前後のバランスをとり垂直に立てるようにすること、そして、身体に広がりを持たせるための準備をします。また、次のSession 4から始まる深層筋膜の働きかけへの準備として、とても大切なセッションになります。

では、今回も超簡単に説明させて頂きます。m(_ _)m

人間の身体は平面ではなく立体的です。なので、これまでのセッションで身体の前面と後面を整えただけでは、当然不充分ということですね。そこで、このセッションの出番となる訳ですが、流石、ロルフィンは良く考えられてますね〜と、この時点で早感心(笑)。ということでSession 3では、身体の側面を前後に分け、身体の前面と後面の長さに釣り合うように体側に働きかけます。
実際のセッションでは、クライアントに横向になって頂き、ロルファーがクライアントの身体側面に予測立てた架空の正中線めがけ、浅層の筋膜を前後にバランス良く振り分けるようにワークしていきます。それにより、立体的な身体の幅であったり、奥行きや深さといったことを感じて頂きながら、身体の前後に対して秩序を欠いていた側面の筋膜を整え、可能な限りニュートラルな状態で垂直に立てるように導いていきます。働きかけるエリアは体側の首から膝辺りまで。これで、浅層筋膜のセッションは全て終了です!

ここまでのセッションを終えると、特に猫背など姿勢の悪い方はその変化に驚くことに!酷い肩こりの方もかなり楽になると思います。そして、脊椎が自然なカーブを少し取り戻した感じになるでしょう。また、筋トレなどをして筋量の有る方は、身体に広がりが出来るので更にデカく見えるでしょうね。何故そうなるのか?
簡単に説明すると、人間の姿勢を掌る影響が大きいのは浅層の筋膜が及ぼす影響が大きいので、それらが弛んで整えば、身体構造に良い影響を与えるのは当然のことなのです。また、そのことが、このセッションのテーマでもある「身体の鎖を外す」ということの意味にも繋がる訳ですね。要するに、筋膜の緊張によって「縮んでいたり締め付けられていたりしたものを解く」といった感じで。

最後に、ロルフィングのセッションは必ずしも10回全てを強制するものでは有りません。途中でブレイクすることも止めることも出来ます。そして、その最初のタイミングというのが、このSession 3が終わった時点ということになります。ですので、かかる費用や日程の都合などで10回のセッションを全て受けることを迷われている方は、先ずはここまで受けられてから、後のセッションについてお考えになられては如何でしょうか?

では、また次回。


【関連する筋肉など】
腹部周辺:腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・横隔膜
脚・臀部周辺:大臀筋・中臀筋・小臀筋・大腿二頭筋・大腿四頭筋・大腿筋膜張筋
背部・腰部周辺:僧帽筋・腰方形筋
胸部周辺:大胸筋・小胸筋
頸部周辺:斜角筋・胸鎖乳突筋
肩関節帯:三角筋・菱形筋・鎖骨下筋・大円筋・小円筋・棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・烏口腕筋など