8.01.2013

10シリーズ/Session 7

さてと、Session 7まで来ました。深層筋膜の最後のセッション、チャクラ開きのセッション
Part 2ですね〜。

このセッションでは、主に鎖骨から上の部分、前頸筋膜、後頭下筋膜、頸部から頭部・顔面の筋膜など、そして、口内・鼻腔にも働きかけていきます。テーマとしては「頭部を身体の中心に乗せ、サポートされるようにする」という感じですね。


ということで、このセッションは内容も含めてかなり重要なセッション。これ、しっかり出来ないとSession 6までに行ってきたことが台無しになってしまいます。簡単に説明すると、胴体に頭を乗っけるという作業をする訳ですが、そのために口内への働きかけ(マウスワーク)が必要となってきます。何故、口内に働きかけるのか? これは頭の前後のバランスを取るために行います。口の中、上顎と下顎に働きかけることによって顎と頸部の緊張を取り除き、身体の中心に頭部がきちんとバランスを保てるようにするために、マウスワークを行うのです。


上の画像は、このセッションに入る前にエメット先生がボードに描いて説明してくれた、頭頂から身体を見たイメージ図。胴体を二つのシリンダーと見立てて、両外側に腕、胴の間の小さな円が脊柱、真ん中の楕円が頭部です。
上はマウスワークをする前。頭部が脊柱より前にでているため、それに伴い中心軸が身体の前面に位置。下はマウスワーク後。口内に働きかけることによって頭部が脊柱の位置まで戻り、肩も開いて中心軸も胴体のほぼ中央に移動します。
ということで 「Session 7は、この図をイメージしてワークしてちょ!」とエメット先生は申しておりました。

そして、鼻腔への働きかけ(ノーズワーク)へと続くのですが、その前に重要なことを。
通常、統合のセッションは8からというのが定説ですが、じつは、このSession 7のマウスワークの途中、ある部分をワークした瞬間から統合のセッションへと切り替わります。従って、その後に続くノーズワークは統合のセッションの範疇と見做すので、鼻の小さい子どもなど指が入らない場合を除き、基本的には必ず行います。日本だと「してもしなくても、どちらでも良いですよ〜」なんて言うロルファーもいるようですが、このワークをカットするとSession 7の目的を達成出来ません。

なぜノーズワークをするのか? 前回のSession 6では副交感神経の下の末端(不対神経節)がある仙骨の位置(第1チャクラ)に働きかけました。
では、上の末端はどこにあるのか? これは、だいたい眉間の中心。ヨガで云うところの「第3の目」があると言われる場所。ここが第6チャクラであり副交感神経の上の末端(不対神経節)があるところ。で、ここに働きかけるためには、鼻腔に指を入れて刺激する以外に方法が無いのですよ。指入れないと第6チャクラが開きませ〜ん(笑)。
副交感神経は脊柱を通って上下の末端が繋がっているので、必ず両方働きかけないと後々スムーズに統合して行かない可能性が。なので、ノーズワークは必ずやらないとダメダメね。まぁ、これやらなかったらロルフィング®じゃないし、出来なかったらロルファーじゃないよ(笑)。

では最後に、マウスワークとノーズワークをする恩師エメットの画像をば。




【関連する筋肉など 】
僧帽筋、肩甲挙筋、小胸筋など肩・胸周辺
胸鎖乳突筋、斜角筋など頸部周辺
咬筋、側頭筋、頬筋など頭部の筋肉群
外側翼突起